日記3

造血幹細胞移植(1回目)11月18日〜11月30日

11月18日(木)(11日目)移植
 食事は牛乳以外は全部食べた。前は朝食が足りないと思ったが、今日は少し多いかもしれないという感じがした。
 食欲は落ちている。下痢が気になるのもある。ふりかけを頼んであるが、朝食には間に合わない。
 食後の薬はバクタが昨日で終わったので今日はトスキサシンとゾビラックスとダイアモックスの3錠になった。
 ダイアモックスも今日までだ。
 k先生が様子見と説明に来られた。
 血圧が少し高めなのは昨日から点滴に加えられている免疫抑制剤の影響かもしれないということだった。
 下痢がなければこの3日ぐらいが楽だろうとのこと。移植する骨髄液は血液型が同じのときが多いのだそうだ。
 なぜかというと、血液型が違う場合は赤血球を除いて濃縮するかららしい。
 12:45頃から移植開始。5時過ぎぐらいまで続いただろうか。移植後はとても調子がいい。

11月19日(金)移植翌日
 1日中なんとなく元気がない。
 点滴に真菌を殺す薬が追加される。(小瓶2本)
 夜に腹痛、痛み止めを注射してもらいおさまる。

11月20日(土)移植から2日目
 1日中なんとなく元気がなかったが、夕方からかなり快復。血圧が高めなのは免疫抑制剤のせいだろう。152/98を記録する。
 血小板輸血をする。少しかゆみが出た。点滴の量が1000mlに少し減る。

11月21日(日)移植から3日目
 点滴に真菌を殺す薬に加えて人免疫グロブリンのさらに小さな瓶が2本加えられる。

11月22日(月)移植から4日目
 血小板輸血以外は前日と同じ。
 少し下痢の回数が減る。

11月23日(火)勤労感謝の日 移植から5日目
 今日が祝日だということに全く気づいていなかった。妻からの電話で、今日は「お母さんと一緒」ということを聞いて分かった。
 どおりで昨日出されたS先生のメールに「明日は予定がないので・・・」と書かれていたわけだ。
 実家のお母さんが娘の誕生祝いにくまのプーさんの滑り台を買ってくれたそうだ。
 娘が喜んで滑っている姿を早く見てみたい。
 今日から白血球数を上げる点滴が追加される。
 19:00の検温で36.5℃あったので計り直したら36.3℃ 36.2℃と計るたびに下がっていった。
 一眠りしていたら寒気がした。「来たか。」と思って計ったら37.0℃ 36.9℃
 
11月24日(水)移植から6日目
 白血球100 ヘモグロビン8? 血小板2万?
 血小板輸血
 朝から立ち上がるとふらふらするので昼過ぎまでほとんど何もせずに寝ていた。お尻が痛い。
 熱は結局36.5℃以上は上がらず、そのまま平熱になった。血小板輸血の中にも熱を下げる薬が入れてあるのだそうだ。
 I先生が免疫抑制剤の注射(今日まで)点滴の免疫抑制剤はずっと続き、退院後は飲み薬になるそうだ。
 ついに口内炎ができてしまった。まだ痛くはないが。
 夕方から白血球を上げる薬の点滴

11月25日(木)移植から7日目
 昨夜、とうとう熱が出た。
 37℃後半になってから氷枕。38.1℃を越えたので血液検査後、抗生物質の点滴とロキソニンを1錠飲んだ。
 朝方には36℃台に戻ったが、また昼頃には上がってきた。
 今度は36℃後半でロキソニンを1錠飲んだ。
 1回目は38℃で血液検査が必要だったからだそうだ。

 これも昨夜からだが、親知らずが痛み出した。
 歯科の往診を受けると、右下の親知らずの虫歯が原因で腫れているという。
 痛み止めの軟膏と痛み止め入りうがい薬を使い始める。
 抗生剤のバンコマイシンの点滴を日に2本行うが、2度目の時かゆみが出た。
 かゆみ止めの注射を入れてもらうが、以後は点滴時間を2時間かけてゆっくり入れることになった。
 首の右側のリンパ節が腫れている。少し痛がゆい。

11月26日(金)移植から8日目
 昨夜も熱が出た。37℃後半でロキソニンを飲んだ。目が覚めたら8時半だった。お尻が痛くて寝返りも打つのが辛い。

11月27日(土)移植から9日目
 昨夜は寒気はちょっとあったが、37.1℃ぐらいまでしか熱は上がらなかった。
 しかし、下痢によるお尻の痛みと歯の痛みがあった。
 おまけにカテーテル挿入部分のガーゼもはずれてしまったのでナースコール。
 お尻の軟膏は切らしていて手に入らなかった。
 ロキソニンでしのぐ。朝は久しぶりに6時に目覚めた。
 今日は赤血球輸血がある。

11月28日(日)移植から10日目 入院から20日
 昨夜は熱こそ出なかったが、膀胱炎らしき頻尿に苦しんだ。
 尿意をもよおしトイレに行って、ベッドに戻るともう尿意があるのである。
 眠ることもできないのでナースコールした。
 安定剤を飲んだが、1回目こそ1時間ぐらい眠れたが、以後30分おきにもうろうとしながらトイレに行くことを繰り返すことになった。
 先日、Yさんが、輸血の血液型を確認しながら興味深いことを話してくれた。私もドナーも同じB型だから分かりやすいが、ドナーがもしも A型だったら、血小板はAB型、赤血球はO型を輸血しなければならないそうである。これらは誰にでも輸血できる。
       
11月29日(月)移植から11日目 入院から3週間
 昨夜は安定剤なしで眠れたが、1時間おきにトイレに立つ。
 最後は4時間ほど連続して眠れた。しかし、その分筋肉痛のような痛みが強かった。
 気分は良くなってきている。
 今日から実習生さんが来た。

11月30日(火)移植から12日目 
 昨夜は点滴のペースが速かったのでやはり1時間おきにトイレに行く。
 シーツ交換、枕カバー交換をし、久しぶりに足洗があったのでスリッパも新しくしてすっきり。
 YさんがFさんに、このクリーンルームについて説明していた。
 1立方フィート中に0.3ミクロン以上のものが、廊下は20〜30万、部屋の中は1万で届けてあるが、実際は人の出入りが多くなければ 5000ぐらいに押さえられている、ベッドのビニールカーテンの中は100以下だそうだ。
 細菌を選択してきれいにしているわけではないが、みんなひっくるめて除去すればある程度大丈夫だということらしい。

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